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【早稲田理工英語】出題傾向を大問ごとに解説!

こんにちは!らいとです。

「早稲田理工の英語の入試問題は日本一難しい!」と言っている先生がたまにいるくらい難しいことで有名です。

 

私は現役、浪人時と2回受けましたし、過去問も10年分解いたので、早稲田理工の入試問題についてはよく知っています。

他にも慶應理工、上智理工、早稲田教育、名古屋なども受けたので、今回はこれらの大学と比較して早稲田理工の英語は何が難しいのかについて書いていきます。

 

1、早稲田理工英語の試験時間

2、早稲田理工英語の出題形式

3、早稲田理工英語の問題難易度

4、どれくらいできればいいのか

の4点に分けて説明していきます。

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1. 試験時間

試験時間は90分です。

試験が始まってから受験番号をマークする必要があります。

2. 出題形式

早稲田理工は超読解力重視の試験です。

解答は全て4択のマーク式です。

また問題文は全て英語で書かれており、日本語は一切出てきません。

 

大問はⅠ〜Ⅴまでの5つです。

I  読解

Text Ⅰ,Ⅱ,Ⅲに分かれています。3つとも同じテーマの文章ですが、出典はバラバラです。

Ⅰが一番長く、設問も9つあります。

ⅡとⅢは少し短めで設問は3つずつです。

合わせて15問あります。

 

内容理解を問う問題が多くなっています。

大問Ⅰの本文全体で1000語を超えます。1200語とかです。

例年、大問5個のうち最も難易度が高い大問です。

II  読解

文章中のある文の語句を並び替えて、正しい文を作る問題、いわゆる整序問題です。

ここ数年は、7語を並び替えて3番目と5番目に来る語の組み合わせとして正しいものを選択肢から選ぶ形になっています。

これが全部で5問あります。

文章は300語程度です。

III  読解

SectionAとSectionBに分かれています。

 

SectionA

文章中の空所に当てはまる語句を選ぶ問題、いわゆる空所補充問題です。

全部で6問あります。

この中には、ある3つの空所のうちtheやaが入る場所の組み合わせを選ぶ問題があります。これは早稲田理工特有の問題です。

文章は200~300語程度です。

 

SectionB

4つまたは5つの文章を正しく並び替えて1段落をつくる文整序と、その並び替えて作った段落と別の4つ(または3つ)の段落の計5(または4)段落を並び替えて正しい文章をつくる段落整序の2問です。

文章は400語程度です。

Ⅳ  読解

これもSectionAとSectionBに分かれています。

 

SectionA

設問は全部で5つで、ほとんどが内容理解を問うものです。

テーマは論理にまつわるものが多いです。

例えば演繹法と帰納法、推論の妥当性などです。

読んで理解したうえで、論理的に考えなければ答えを出せない問題があります。

文章は400語程度です。

 

SectionB

こちらも設問は全部で5つで、ほとんどが内容理解を問うものです。

テーマは数学が多いです。

例えば数学的帰納法の手順を英語で説明した文章が出題されたことがあります。

 文章は200語程度です。

V  語彙

多義語問題です。全部で15問あります。

定義と答えの部分が空所になった例文が2つずつ書かれており、それを見て何の単語なのかを当てる問題です。

 

その出題形式をどうやって4択で出題するの?と思った方もいるでしょう。

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各アルファベットを数字に変換します。

選択肢がこんな感じです。

a. w132 b. w231 c. w413 d. w211

答えが「wise」だったら4231になるのでbを選べば正解という感じです。

これなら単語が分からなければ本当に4択になります。

 

3. 難易度

とにかく文章の難易度が高いです。専門語句が大量に出てきますし、それ以外でも見たことがない単語がよく出てきます。注がつくことはほとんどありません。

 

また難易度の高い英文が全部で3000語くらいあるため、試験時間の90分以内に全ての問題を解ききることはまず不可能です。

ちなみに5年くらい前は2500語程度でした。語数は年々増えています。

 

特に大問Ⅰ は専門的で内容も単語も難しく、長いので大変です。しかも内容を理解していないと解けない問題ばかりなので厳しいです。

Ⅱ、Ⅲも専門的で内容も単語も難しいですが、内容が分からなくても文法問題の要素があるため、まだ解けます。

Ⅳは専門的で、設問も独特ですが他の大問よりは易しいと思います。

特に過去問対策をする価値がある大問と言えるでしょう。

Ⅴが一番稼ぎどころです。特に英語が苦手な方はそうです。

ただ、緊張する本番では思うように当てはまる単語が浮かばないかもしれません。

4. どれくらいできればいいのか

だいたい6割取れれば合格ラインです。

4択なので分からなかったり、時間がなくて目を通せなかったりした問題も4分の1の確率で当たります。それを含めて6割です。

そう聞くと簡単そうに聞こえるかもしれませんが、想像を超える難しさだと思います。

英語が苦手な人は塗り絵の時間になります(笑)

 

「センター試験(共通テスト)で何割くらい取れれば解けますか?」とよく聞く人がいますが、センター試験とは難易度が違うのでそれは言えません。

ただ9割くらい取れる実力がなければまず無理です。

逆にセンター試験でほぼ満点取れる人でも、早稲田理工の問題は半分も取れないなんてこともザラにあります。

最後に

では早稲田理工の英語で点を取るには、どんな勉強をしたらいいのか?と思いますよね。それについてはこちらの記事で紹介しています。